頭痛で吐き気や熱、めまいがする原因は?治し方や対処方法は?

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頭痛って辛いですよね。

症状の程度にもよりますが、仕事に集中できなかったり日常生活がままならなくなるほど動けなくなったりと、頭痛に悩まされている方は多いと思います。

さらに頭痛だけでなく、頭痛による随伴症状にも悩まされている方もいると思いますが、具体的にどんな症状に悩まされているのでしょうか。

そこで今回は頭痛の原因についてまとめつつ、頭痛に伴う症状についても触れていきますので、頭痛を治すヒントや対処方法も見つかるはずです。

是非参考にして下さいね。

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頭痛はなぜ起こるのか?~頭痛の種類について

頭痛の原因は個人差もあり様々ですが、特に原因となる病気がある訳ではないのに繰り返し起こる頭痛【一次性頭痛】と、脳や身体の何らかの病気が原因で現れる頭痛【二次性頭痛】に大別されます。

もっと詳しく説明すると、一次性頭痛は一般的な「頭痛持ち」さんの頭痛で、二次性頭痛は原因となっている病気の治療を最優先に行う事で病気が治ると同時に頭痛も消失するケースが多いと言われています。

では次に一次性頭痛には緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛の3つの種類がありますので原因や症状、対策も併せて紹介していきますね。

緊張型頭痛

年齢や性別を問わず誰でも発症するリスクがある頭痛で、一次性頭痛の中でも一番多い頭痛です。緊張型頭痛が起こる原因としては、長時間のデスクワークや同じ姿勢でのスマホ、精神的なストレスなどによって血行が悪くなります。

血行が悪くなると酸素や栄養分の供給が不十分となり首や頭の筋肉が緊張する事で頭痛が起こります。

症状に個人差はありますが、代表的なものを以下にまとめておきますので該当する項目があるかチェックしてみて下さいね。

  • 頭の周りを何かで締め付けられているような鈍くて重苦しい痛みがある
  • 同じような痛みが毎日のように起こる
  • 肩や首のコリを伴う
  • 軽度のめまいを伴う
  • パソコンを使用した後や同じ姿勢での作業後に痛む
  • 温めると楽だと感じる

緊張型頭痛の対処方法は、筋肉の緊張をほぐすために首や肩を中心にストレッチやマッサージを行うことが大切です。

また、普段より時間をかけて入浴したり蒸しタオルで首や肩周辺を温めるのも緊張型頭痛には効果的です。

どうしても仕事などで同じ姿勢を取る事が多い方は、同じ姿勢を続けないために適度な運動や体操を定期的に取り入れるようにすると良いでしょう。

片頭痛

緊張型頭痛に次いで多いのが片頭痛です。

偏頭痛と表記されているケースもありますが、同じ意味と捉えて大丈夫です。

20代~40代の女性に多く見られる頭痛ですが、はっきりとした原因はまだ解明されていません。

ストレスや疲労に加えて頭蓋内の血管が拡がり炎症を起こしている事と女性ホルモンが頭痛の原因に関わっている事が考えられます。

片頭痛の症状は以下の通りです。自分の症状と照らし合わせてみて下さいね。

  • ズキン、ズキンと脈打つような強い痛み
  • 頭痛が起こる前兆としてチカチカした光が見える場合がある
  • 身体を動かすとガンガンと頭に響く
  • 頭の片側に痛みを感じる(両側のこともある)
  • 痛みのピークは1~2時間で吐き気や嘔吐を伴う場合がある

片頭痛の場合、緊張型頭痛のようにマッサージやストレッチ、入浴や運動は症状をかえって悪化させる恐れがあるため厳禁です。

痛む部分を中心に冷やしたり、静かな部屋で横になり休息することが良いでしょう。

片頭痛に対しては市販されているような鎮痛剤も効果がないケースが多いため、我慢できないほど症状が酷かったり繰り返している場合は専門科を受診し治療を受けた方が良いかも知れません。

群発頭痛

一次性頭痛の中では少なく稀なのが群発頭痛です。

目の後ろにある内頚動脈が拡張し炎症を起こすことで発生する頭痛で、女性よりも男性に多いというのはわかっていますが、明確な原因は未だ不明です。

群発頭痛の主な症状は以下の通りです。

  • 片側の目の奥がえぐられるようなじっとしていられないほどの激しい痛みを伴う
  • 頭痛と共に目が充血したり、鼻水や涙が出る
  • まぶたが腫れる
  • 1~2ヵ月の間、毎日1~2時間痛みがある
  • アルコール摂取後40分~1時間後に頭痛が現れる

群発頭痛の場合の治療は、薬物療法と酸素吸入法が中心となります。

頭痛の中でも珍しいため、診断に時間を要する場合もありますが診察を受けるに越した事はありませんので専門科の受診をオススメします。

痛みが出現している時期はアルコールと喫煙を控えるようにする事も大切です。

※緊張型頭痛と片頭痛の混合タイプも存在するので注意が必要!

それぞれの症状の特徴を知っておくことで、状況に合わせた対処を行うようにすることが大切です。

間違った方法で対処してしまうと症状の悪化に繋がるため気を付けるようにしましょう。

また、頭痛と同時に起こる嘔気に悩まされている方もいるかと思いますが、その場合はまず頭痛の原因を明確にする事が大切です。

脳神経外科を受診して異常が無ければ内科を受診…内科でも問題が無ければ心療内科を受診という感じで自分の身体に何が起こっていて頭痛や嘔気として現れているかを知る事が大切です。

頭痛があって熱も出た!考えられる原因や病気は?

ひどい頭痛に襲われ熱も出てしまった場合は、何らかの身体からのサインとして認識しましょう。

頭痛と発熱を伴う病気には脳に異常があるケースと今いる環境が原因となっているケースに分けられます。

稀ではありますが命に関わるケースもありますので、症状を軽視せずになぜ頭痛と発熱が同時に起こっているのか見極めることが大切です。

髄膜炎、脳炎

何らかの原因で脳内に細菌が入り炎症を起こす事で発症する病気です。

頭痛や発熱に加えて意識障害や痙攣なども引き起こす可能性があり、早急な対応が求められるため医療機関の受診をするようにしましょう。

髄膜炎・脳炎 病気について

脳出血

嘔吐や意識障害、麻痺に加えて頭痛と高熱が症状として現れるのは脳出血の症状です。

一刻も早く出血部位を特定し出血を抑える必要があり、重症な場合は命に関わることが多いため、異常を感じた時点ですぐに医療機関を受診するようにしましょう。

脳出血|高血圧と合併症

熱中症

熱中症が原因で命を落とす方が増えていると夏期になるとニュースで見かけるかと思いますが、頭痛や発熱の他に熱性けいれんや意識消失を起こすケースもあります。

涼しい場所で休憩したりこまめな水分補給をする事が大切です。

熱中症の症状 | 熱中症について学ぼう | 熱中症ゼロへ

酸欠

酸素濃度の低いところにいると起こる病気で、高い山に登ったり密閉された倉庫などで起こりやすいと言われています。

頭痛や発熱の他にめまいや吐き気、力が入らないなどの症状を伴うので、症状を自覚した場合はすぐにその場所から離れたり酸素吸入を行う必要があります。

※ちなみに風邪やインフルエンザでも発熱と頭痛が起こりますよね。

ですが、風邪だと思い込んだ結果、症状が悪化したりもっと重大な病気が隠れているケースもありますので、自己判断するのではなくしっかり医療機関で診て貰うようにしましょう。

めまいやふらつきも伴う頭痛の原因は?

普段日常的に頭痛が起こる方でも、同時にめまいやふらつきも起こると不安になりますよね。頭痛と同時にめまいやふらつきが起こった場合に考えられる病気をまとめておきます。

上記で紹介した【緊張型頭痛】や【片頭痛】も症状が重い場合に、めまいやふらつきが出現する可能性があります。

それぞれの対処法を行う事でめまいやふらつきも改善されますが、改善されない場合は他の病気を疑うべきと言えますね。

めまいやふらつきを伴う頭痛の中で緊急性が高いのが【脳卒中や脳腫瘍】などの脳の病気の場合です。

他にも四肢に痺れを感じたり、ろれつが回らない、普段の頭痛よりも激しい痛み、視野異常など重篤な症状が現れた場合は自己判断で様子をみるよりも一刻も早い病院受診が必要となります。

また、脳ではなく耳の病気【中耳炎やメニエール病】から頭痛やめまい、ふらつきが出現している可能性もあります。

耳鳴りや難聴、嘔気や顔面神経麻痺などの普段と違う症状を自覚した場合は脳の病気同様に病院受診が必要となります。

また、女性の場合は月経前に月経に似た症状が現れる月経前症候群(PMS)によってこれらの症状が現れる事がありますが、症状は多種多様で個人差も大きいため症状の程度と現れる時期をしっかり把握する事が大切と言えるでしょう。

どちらにしても普段から頭痛に悩まされていたり、頭痛の随伴症状が同じ場合は、時間を見つけて医療機関を受診した方が気持ち的にも安心できると思いますし、頭痛の原因がわかれば対処もしやすくなりますので我慢するより時間を見つけて受診するようにしましょう!

肩こりと頭痛の切っても切り離せない関係?

上記でも少し触れましたが、肩こりで起こる頭痛の多くは【緊張型頭痛】です。

首筋や肩が張り、鈍い痛みを感じるという方は多いと思いますが、この程度であれば肩を揉んだりマッサージをしたりストレッチなど、自分である程度対処しているのではないでしょうか。

ですが、首筋や肩の張りや鈍い痛みの他に頭痛や吐き気・めまいを伴ってくると自分で対処したくてもできなくなるケースもあると思います。

緊張型頭痛を起こさないようにするためには、首筋や肩の筋肉を中心にコリを解消し、血行を良くする事が大切です。

長時間同じ姿勢や身体に負担のかかる姿勢を取らないようにする事と、こまめに休憩を取ったりストレッチを行うようにしましょう。

また、意外と知られていない事かも知れませんが、肩こりで病院を受診する事も可能です。

日常生活の改善でも解消できない緊張型頭痛や肩こりの場合に病院を受診すると、鎮痛剤はもちろん、筋肉をやわらげる薬・筋肉の血行を促進する薬・ビタミン剤などの薬を処方して貰える他に、応じて湿布薬も処方可能です。

それでも痛みが取れない場合はどうしているのかと言うと、一時的に症状の軽減を図るために痛みを伴う首や肩に直接打つ「トリガーポイント注射」を施行してくれる病院もあります。

トリガーポイント注射とは、病院によって薬の内容は違いますが主に麻酔薬や炎症を抑える作用のある薬を混ぜたものを圧痛のある部位に直接注射する方法です。

希望の方は担当医師に相談してみると良いでしょう。

ですが、薬や注射に頼っていても根本的な肩こりや頭痛の改善にはなりませんので、日常的に肩こりを意識して生活するようにする事が大切です。

ちなみに私はトイレに入った時に両肩を回すように動かす事をクセ付けています。

動かさないよりは肩こり症状が重症化しないようになりましたよ♪

妊娠中は頭痛が起きやすい!?原因と対策について

妊娠前は頭痛に対して鎮痛剤を飲むなどの対処ができていたと思いますが、妊娠中はむやみに薬を飲む訳にもいかないので対処に困る妊婦さんが多いと聞きます。実際に妊婦さんが飲める鎮痛剤は効果が弱いものなので、内服したとしても効果を感じられない…という方もいます。

妊娠中に頭痛が起こりやすい原因は大きく2つあります。

まず1つが、妊娠の影響でホルモンバランスが乱れ、脳の血管が拡がりやすくなることで片頭痛を起こしやすくなります。次に、妊娠するとどうしても運動不足になりがちですよね。

運動不足によって体内の血行が悪くなり、血行不良が原因で肩や首・腰などが凝ってしまいます。

さらに妊娠中は鉄分が不足しやすく、鉄欠乏性貧血を起こしやすくなっています。これが原因で緊張型頭痛を起こしている可能性もあります。

妊娠中の頭痛を緩和する方法は、片頭痛と緊張型頭痛の症状に注意する事が先決ですが、症状に合わせて対処する事が重要です。

可能であれば数時間横になって休息を取るようにすると良いですが、温めても効果がない場合は薬に頼りたくなりますよね。

妊娠中は妊娠前と同じ薬を自己判断で飲んでしまうと早産などの危険を伴うため、むやみに薬を飲めません。

頻回に頭痛が起こる場合は、婦人科を受診した際に担当医師に相談し、妊娠中でも飲む事ができる薬をあらかじめ処方して貰ったり、対処法について確認しておくと安心だと思います。

また、女性の場合は高温期に頭痛になるという話を聞いた事がある方もいるかと思いますが、高温期に限らず妊娠初期はホルモンバランスの乱れや鉄不足、血行不良など様々な要因によって頭痛が起こりやすい状態になります。

ですが、頭痛によって妊娠している可能性が高いと判断するよりは「妊娠しているかも知れない」程度に留めておき、妊娠検査薬で陽性反応が出るまで穏やかな気持ちで過ごすようにしましょう。

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