頭痛外来って何?どんな時に行けば良いの?脳神経外科との違いは?

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みなさんは頭が痛くなった時に、何科を受診するべきなのか知っていますか?パッと思い浮かぶのは【頭が痛い=脳神経外科】かと思いますが、それも間違いではありません。ですが、頭痛を専門として診てくれる窓口として、頭痛外来というのがある事はご存知でしたでしょうか。

そこで今回は、頭痛外来とはどんなところなのか、受診するとどんな治療を受けられるのか、行くべきタイミングや脳神経外科との違いなど、頭痛外来についてまとめていきたいと思います。頭痛にお悩みの方や、他の診療科を受診してもすっきり頭痛が治らないという方は、是非こちらを参考にして下さいね。

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■頭痛外来とは?

頭痛が起こると「また頭痛か…」なんて思っていませんか?日本では約4000万人が慢性頭痛に悩まされているという統計が出ているほど、頭痛は誰にでも起こる可能性があるんですよね。頭痛には様々な原因がありますが、自分が思っているほど簡単な話ではなく、薬を飲めば治るから良いという話でもないんです。

そこで頭痛に悩まされている方の窓口となるのが【頭痛外来】です。頭痛外来は様々な頭痛の症状に対し、医学的な診察や検査、診断、薬の処方などを行います。頭痛外来に常在している医師の専門分野は多岐に渡り、脳神経外科はもちろん、神経内科や内科、精神科やペインクリニックなどの医師が担当しますので、気になる方は事前に確認する事をオススメします。

施設によって設備にも違いはありますが、最新の医療機器を取り揃えているクリニックなどもありますので、頭痛に悩んでいる方は一度頭痛外来を訪ねてみてはどうでしょうか。頭痛外来を受診するタイミングについいては次でお話させて頂きますね。

■頭痛外来を受診するタイミングと治療について

頭痛外来を受診するタイミングについてですが、どんな症状が出たら受診しなければならないという決まりはありません。1ヶ月に1度頭痛が起こる場合も、数日間に渡って頭痛が継続する場合も受診しても良いんです。

頭痛が起こっている時に行かなければならないという訳でもなく、自分の頭痛がどんな頭痛なのかを診察時に伝えられれば良いので、自分のタイミングで受診しても良いという事になります。病院によっては完全予約制のところもあるみたいなので、行く前に確認はした方が良いですね。

では次に、頭痛外来を受診するとどんな流れで診察が行われるのかについて簡単に説明したいと思います。まず頭痛外来に限らず、病院を受診すると「問診」がありますよね。頭痛外来でも同じように問診を行います。なぜかと言うと、その頭痛が多くの人を悩ませている慢性頭痛なのか、他の病気が原因となって起こっている頭痛なのかを判断するためです。

具体的には以下のような項目を確認しますので、自分の頭痛について事前にしっかり把握しておく事をオススメします。ではセルフチェックしてみましょう。

  • 頭痛が始まった時期は?
  • 頭痛の起こるペース(回数、持続時間、時間帯など)
  • 痛みが起こる場所はどこか
  • 痛みの強さや症状は?
  • 頭痛以外に気になる症状はあるか
  • 日常生活への影響はどの程度あるか
  • 頭痛時は鎮痛剤を服用しているか、服用している場合はどんな薬なのか

いきなり確認されると思い出すまでに時間がかかる事があると思いますが、事前に自分の中で確認しておくだけでも診察がスムーズに進むと思いますよ。

問診が終わると検査に入ります。慢性頭痛の場合の検査は、CT・MRI・髄液採取・脳波測定・血液検査などがあります。必ず全ての検査を行うのではなく、必要に応じて医師が判断して検査をする流れになっています。

そして問診の内容や検査結果を総合して診察・診断が行われます。頭痛と言っても偏頭痛や緊張型頭痛・群発頭痛・その他の一次性頭痛があるので、自分がどのタイプの頭痛なのか診断して貰いましょう。頭痛のタイプが明確になると治療に入ります。

治療法は主に以下の方法があり、担当医と相談しながら決めていきます。

  • 薬物療法
    • 頭痛のタイプに合わせて効果が期待できる薬を処方してくれます。普段飲んでいる薬がある場合は飲むのを中止するか併用するかなどを確認してみましょう。
  • 温熱療法
    • 首や肩を温めて凝りをほぐします。
  • 運動療法
    • マッサージやストレッチ、体操などで緊張している筋肉をほぐします。
  • 心理療法
    • 心理的ストレスを取り除くため、現在抱えている悩みなどのカウンセリングを行います。
  • 鍼治療、指圧
  • 神経ブロック療法
    • 神経の緊張を和らげるために、神経に直接注射をするので痛みを伴います。
  • ガンマナイフ治療
    • 癌の治療でも使われるガンマナイフですが、頭痛にも効果があるとされていて、頭痛に関係している神経に放射線を照射する方法です。期間を空けて何度か照射するので通院が可能か確認しましょう。
  • 生活指導
    • 日常生活を送る上で注意する事などについてアドバイスを受けます。

頭痛外来のある病院では、院内にリハビリがあったりするので、大きい病院ほど治療の選択肢が広がる傾向にあると言えますね。

医師の指示のもとに治療が行われますが、気になる治療や希望があれば応じてくれますので、治療法を決める時に相談してみると良いと思います。また、他の病気が原因と考えられる場合は、希望する病院や専門の医療機関へ紹介してくれますので安心して下さいね。

■頭痛外来と脳神経外科の違いについて

頭痛外来が頭痛を専門とする窓口になっている事はわかりましたよね。ですが「脳神経外科も頭を専門とする診療科だけど、頭痛外来と何が違うの?」と思った方もいるはずです。簡単に説明すると【手術をするかしないかの違い】です。

脳神経外科を受診しても頭痛の診察はしてくれますし、検査や薬の処方もしてくれます。脳神経外科は脳の病気の専門性に長けているので、脳に異常や病気があって頭痛が起こっている場合は、脳神経外科を受診するのがベストと言えます。

逆に、頭痛外来にも脳神経外科の医師がいる事がありますが、診察によって手術が必要な場合は脳神経外科へ紹介する…という流れが一般的なようです。

脳神経外科は脳全体の疾患を専門としていますが、頭痛外来は頭痛を専門としているため、頭痛で受診する場合はどちらも間違いではありませんが、頭痛外来を受診する方が脳神経外科よりも専門性が高く治療法の選択肢も多いという事になりますね。

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