大人だけではなく子どもにも偏頭痛ってあるの?と驚かれる方が多いのではないでしょうか?実は私も子どもの頃から頭痛持ちでした。自分では気づいていないうちに、ストレスや疲労を溜め込んでは頭痛に悩まされていました。近年ではPCやスマートフォンを使用する子どもが増加しています。そういった生活スタイルの変化によって、子どもの偏頭痛が増加傾向にあるようです。この記事では、子どもの偏頭痛の原因や特徴、対処法をまとめました。また、病院受診が必要な場合もお伝えします。
子どもの偏頭痛の原因は?
PCやスマートフォン、TVゲームや携帯型ゲームなどの電子機器を、近年では子どもでも1人につき1台以上所持していることが多いです。子どもの偏頭痛には、ストレスや睡眠不足などが関係していることがあり、そうしたゲームやテレビの光、点滅が原因の多くであると言われています。また、アレルギーも原因の一つと言われています。その他には朝食を摂らないという生活習慣にもあると言われています。
子どもの偏頭痛の特徴は?
子どもの偏頭痛の特徴は大人とは異なります。
- 症状がいきなり始まり、発作時間は短く2時間程度で治まる。
- 頭の痛みよりも、嘔気・嘔吐、下痢などの消化器症状が強く現れる。
- ズキズキという痛みではなく、しめつけられるような痛み方が多い。
- 比較的平日の発作が多い。
子どもは短時間で症状が治まる、消化器症状が現れることが大人の偏頭痛とは大きな違いだと言われています。大人だと仕事を終えた週末に発作が出ることが多く見られますが、子どもでは圧倒的に平日の発作が多いです。これは、学校生活にストレスの原因があると考えられるためです。
子どもの偏頭痛への対処法は?
子どもの頭痛や消化器症状は、見ているだけでも辛く、症状を和らげてあげたいと思うものです。生活習慣を見直せば、偏頭痛が改善できることもあるので、対策法をまとめました。
- 人混みや乗り物など、喚起の悪いところを避けるようにする。
- 直射日光、強烈なにおいを発する場所をさけるようにする。
- 1日3食規則正しく食べる。特に朝食を抜くと、昼間にかけて血糖値が下がり、頭痛を引き起こす原因になりやすい。
- チョコレート・チーズ・ハム・ソーセージ・かんきつ類などの血管を拡張するような食品の過剰摂取を避ける
- 睡眠リズムを整え、睡眠不足または睡眠過多にならないようにする
- TVやゲームの時間を決め、長時間やりすぎないようにする。
- 学校や習い事などの外でのストレスを溜め込みすぎないよう対応する。
上記にまとめたような対応策を実践していても、偏頭痛が改善しない場合は、アイスノンなどで頭を冷やしてあげたり、薬を使用して痛みを和らげてあげてください。
しかし、薬は、子どもの年齢や体重によって容量が違うので、かかりつけ医より処方してもらうことをお薦めします。
こんな時は病院を受診して!
長期に渡って、頭痛の症状が継続している場合は、その他の病気が隠れている可能性があります。頭痛の他に、発熱や嘔吐、意識レベルの低下などの重篤な症状がみられたら、直ちに受診が必要です。また、アレルギーの可能性が考えられる場合も、検査が必要なので受診することをお薦めします。
まとめ
- 子どもの偏頭痛の原因は主に睡眠不足やストレスであることが多く、それには携帯ゲームやTVなどが関係している
- 大人の偏頭痛と子どもの偏頭痛の特徴は異なり、子どもの発作は学校のある平日に出現することが多く、発作時間は短く、消化器症状も出現する。
- 偏頭痛への対策法としては、生活習慣の見直しをし、大人が子どもの生活を管理することが重要である
- 偏頭痛の長期的出現、発熱や意識レベルの低下などが見られる時には一度病院を受診する。