毎年、受験シーズンとインフルエンザの流行はほぼ同じ時期ですよね。
受験生のお子さんはもちろんのこと、お子さんのそばにいるご両親、さらに祖父母と同居している場合は祖父母の皆さんも気が気じゃない時期ですね。
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インフルエンザとは?
インフルエンザは、インフルエンザウイルスが体内に入り込むことによって起こります。
インフルエンザのウイルスはA型、B型、C型の3種類の型があります。
その年によって流行するウイルスが違います。
これらのウイルスのうち、A型とB型はとても感染力が強いのが特徴です。
インフルエンザにかかった人が咳やくしゃみなどをすることにより、ウイルスが空気中に広がり、それを吸い込むことによって感染します(飛沫感染)。
また、インフルエンザにかかった人が触った物を触り、その手で自分の口や鼻を触って粘膜から感染します(接触感染)。
インフルエンザの流行は通常、初冬から春先にみられますが、ときに春期、夏期にもみられます。
典型的な症状は、全身症状として、突然の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などがあり、局所症状としてのどの痛み、鼻水、咳、くしゃみなどで、普通の風邪に比べて、全身症状が強く出るのが特徴です。
潜伏期間が1~3日間で感染力が強いです。
インフルエンザは、熱が下がっても体内にウイルスが残っているため、他人に移す恐れがあります。
解熱後も48時間は人との接触を避け、1週間は安静にしておくことが大切です。
インフルエンザの予防は?
飛沫感染や接触感染といった感染経路を断つことが重要です。
1.正しい手洗い
- 外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前などこまめに手を洗う
- ウイルスは石けんに弱いため、石けんで手を洗う
2.普段の健康管理
- 十分な睡眠とバランスの良い食事を心がけ、免疫力を高めておく
3.予防接種を受ける
- インフルエンザワクチンを打つことで、発症の可能性を減らしたり、感染しても重症化するのを予防します
4.適度な湿度を保つ
- 空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下します。乾燥しやすい室内では加湿器などを使って、適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。
加湿器がない場合は、霧吹きを使って湿度を保つことができますよ。
5.人混みや繁華街への外出を控える
インフルエンザの予防接種はいつがいいの?
インフルエンザワクチンの予防接種を受けてからインフルエンザに対する抵抗力がつくまでに2週間程度かかり、その効果が十分に持続する期間は約5ヶ月とされています。
接種後1~2週間で抗体が上昇し始め、1ヶ月後までにはピークに達し、3ヶ月、4ヶ月後には徐々に低下傾向を示します。
インフルエンザの流行は12月~3月になるので、なるべく12月中旬までには初回のワクチン接種を受けた方が効果的です。
中学受験がある場合は、試験が1月初旬~2月初旬に集中しているので、試験日を考えると試験の1ヶ月前には済ませておいた方がいいかもしれませんね。
ただし、受験勉強中にインフルエンザにかかることも避けたいと考えるなら、1ヶ月よりももう少し前に済ませた方がいいでしょうね。
インフルエンザの予防接種のメリット、デメリットは?
インフルエンザの予防接種のメリットは、インフルエンザの発症の可能性を低くしたり、発症しても軽く済んだり、インフルエンザによる合併症を予防することです。
インフルエンザの合併症には、肺炎や神経合併症としてインフルエンザ脳症、インフルエンザ脳炎などがあります。これらは、重篤化すると死に至る場合もあります。
インフルエンザの予防接種のデメリットは、ワクチンの副反応が出ることがあるということです。
予防接種の注射の跡が、赤みを帯びたり、腫れたり、熱感を持ったり、痛くなったりすることがあります。通常2~3日のうちに治っていきます。
また、わずかながら熱が出たり、寒気がしたり、頭痛、全身のだるさなどがみられることもありますが、これも通常2~3日のうちに治ります。
また、接種後数日後から2週間以内に発熱、頭痛、けいれん、運動障害、意識障害の症状が現れたなどの報告があります。
さらに、極まれではありますが、ショックやじんましん、呼吸困難などいわゆるアナフィラキシーショックを起こすことがあります。
まとめ
インフルエンザワクチンでインフルエンザになることはありません。
ワクチンは、インフルエンザウイルスの働きをなくしてあるからです。
しかし、ワクチンは完全にインフルエンザを抑える薬でもありません。
インフルエンザの予防接種を効果的な時期に接種して、あとは各自の健康管理が大切ですね。
中学受験を受ける子はまだ小学生です。自分一人では体調管理はできません。
周りの人たちが気を配ってあげて下さい。
ベストな体調で受験に臨めるように、周りの環境を整えてあげましょう。