階段を上がると頭痛がする原因は?重大な病気の可能性はあるのか?

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階段を上がると頭痛がする原因は?

階段を上がると頭痛がする場合、可能性としては【偏頭痛】が考えられます。なぜ偏頭痛なのかその理由など以下で詳しく説明させて頂きますね。

頭痛は大きく一次性頭痛と二次性頭痛に分けられ、一次性頭痛は偏頭痛や緊張型頭痛、群発頭痛の事を言い、二次性頭痛は明確な原因によって引き起こされている頭痛の事を言います。

二次性頭痛の中には命に関わる頭痛もありますので、これについては後程触れたいと思います。

この一次性頭痛を代表するのが偏頭痛で、症状が強く出る人の多くは日常生活に支障をきたすほど辛い頭痛です。

偏頭痛の特徴は頭の片方(もしくは両方)が脈を打つようにズキズキ痛み、頭の中に心臓が入ったようだと表現する人もいますが、中には頭痛が起こる前にギザギザの光が見えたり視界が悪くなるなどの前兆を感じる人もいます。

偏頭痛発作が起こってしまうと、前かがみの姿勢や階段の昇降など日常的な動作だけで頭痛が増強してしまう事がわかっているので、階段を上がると頭痛がするという原因に偏頭痛が1番当てはまるのではないかと思いました。

さらに頭痛だけでなく胃部不快などから嘔気や嘔吐などの随伴症状が出現するのも偏頭痛の特徴と言えます。

そのため偏頭痛発作が起こった場合は、無理をするとどんどん症状が悪化する可能性があるので、静かで暗いリラックスできる部屋で横になるなど、頭痛軽減に努める必要があると言えます。

近年は国民の2~3人に1人が頭痛に悩まされているという統計が出ているほど国民病と言っても過言ではない状況にありますが、まだまだ社会的に頭痛に対する理解が乏しいのが現状です。

そのため、日常生活に支障をきたすほどの頭痛に悩まされていたり、市販薬の効果がいまいちと感じている場合は1度専門科(頭痛外来、脳神経外科など)を受診し、自分の頭痛がどんな頭痛なのかを診断して貰うと良いでしょう。

専門科を受診すると偏頭痛に特化した薬を処方して貰えるだけでなく、必要に応じて診断書なども作成してくれますので、職場に提出する事もできます。

自己判断で鎮痛剤を内服していると、それによって頭痛が引き起こされている可能性もあります(薬物乱用頭痛)。

薬物乱用頭痛とは、元々偏頭痛や緊張型頭痛などで鎮痛剤を使用していて、月に10日以上薬を内服する事により元々の頭痛がよりひどくなっていたり、今までとは違う頭痛が起こっている場合に疑われます。

頭痛を治そうとして鎮痛剤を服用し、それが原因でさらに頭痛を悪化させているとなると元も子もありませんよね。

そのためどちらにしても1度は医療機関の受診が必要と言えるのではないでしょうか。

階段を上がった時に起こる頭痛!放置していても大丈夫?

階段を上がった時に起こる頭痛の原因として1番考えられるのは「偏頭痛」というお話をしてきましたが、1つ注意して頂きたい事があるのでここでまとめておきますね。

それは【偏頭痛だと自己判断しないこと】です。

専門科や医療機関を受診して偏頭痛という診断をして貰った場合はまだ良いですが、診断もして貰っていない状態で「自分は偏頭痛だ、ただの頭痛だ」と自己判断するのは止めましょう。

特に普段と頭痛の程度が違う場合は要注意です。

実際に私が脳神経外科で働いていた時に、自力歩行で来院した60代の女性が「頭痛持ちだから受診しようか迷ったけど、首の後ろまで痛くなってきたから受診した」と言っていて、すぐにCTを撮るとくも膜下出血を認めました。

幸い出血量も多くなかったので保存的治療で済みましたが、受診するのが遅かった場合など命に関わっていたのではないかと考えるだけで恐ろしいと思いました。

たかが頭痛ですが、されど頭痛です。

今すぐ受診する必要はないにしても時間を見つけて受診しておくに越した事はないと思います。

また、心配な場合は1~2年に1度くらいのペースで脳ドックを受けるのも良いと思います^^

 

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