大人の頭痛と子供の頭痛には何か違いがあるのでしょうか。年齢にもよりますが子供の場合は、痛みの部位や程度をうまく伝える事ができない可能性もありますよね。
そんな時はどうしたらいいのか、薬は飲ませても良いのかなど、色々判断に困るケースもあるかと思いますので、子供の頭痛についてまとめてみようと思いました。
自分の子供が痛がっている様子を見ているのは辛いですよね。
いざという時にできるだけ早く痛みを取ってあげられるように、知っておくと損はない内容になっていますので、是非参考にして下さい♪
子供の頭痛の原因は?
子供が訴える不調の中で多いのは腹痛と頭痛です。
私もよく小さい頃に仮病を使っていましたが、本当に痛い時もあるんですよね(笑)そこでここでは、子供の頭痛で考えられる原因についてまとめたいと思います。きちんと原因を突き止めて、適切な対処をしてあげましょう。
大人の頭痛と同じように、子供の頭痛も一次性頭痛と二次性頭痛に分けられます。
具体的に原因を挙げると以下の通りになります。
一次性頭痛の原因
一次性頭痛とは、背景に原因となる疾患がない頭痛の事を言います。一次性頭痛を代表する頭痛には、偏頭痛と緊張型頭痛がありますが、偏頭痛は発作的にズキンズキンと脈打つような痛みで、緊張型頭痛は頭を締め付けられるような痛みが特徴です。
では、原因についてみていきましょう。
- 肩こり
- 眼精疲労
- 強い光や音
- 空腹や低血糖などによる食事の乱れ
- チョコレートやチーズなどの食品によるもの
- 寝すぎや睡眠不足などの生活リズムの乱れ
- 家庭や集団生活によるストレス
- 換気が悪い場所
強い光や音、眼精疲労、肩こりはゲームやスマホをよくする子供に多い傾向にあり、これによる頭痛を訴える子供は年々増加しているそうです。
原因が明確な場合は対処もしやすいと思いますので、子供への指導が大切になってきます。
二次性頭痛の原因
二次性頭痛は原因となる疾患があり、その疾患によって頭痛が引き起こされている事を言います。
子供の頭痛のほとんどが一次性頭痛で、二次性頭痛の割合は約4%ほどにすぎませんが、見逃す事ができない頭痛と言えます。
考えられる原因は以下の通りです。
- 感染症
- 高血圧
- 腫瘍
- 脳血管の異常
- 頭部外傷
子供の頭痛は何科へ行けばいいの?年齢別統計と見逃せない症状について
子供の頭痛は短時間のものが多く、痛いと言っていても数分後にはケロッとしていたりとなかなか判断が難しいですよね。
年齢別に細かい分類はされていませんが、頭痛を訴える子供の年齢別の統計は以下のようになります。
日本の子供の偏頭痛の割合は、中学生で4.8%、高校生で15.6%となっており、緊張型頭痛の割合は高校生で26.8%という結果が出ています。
年齢が若いほど症状の具体性は低く、大人になるに連れて症状の具体性は増していきます。実際にどこがどのように痛むのか、いつからどんな時に痛むのかなど診察に必要な情報がわからないケースも多いため、子供が小さいうちは大人(両親)がしっかり観察しておく必要があると言えます。
では次に、子供が頭痛を訴えた場合、何科に行くべきなのかについて簡単にまとめたいと思います。
まず、子供の場合はとりあえず小児科で間違いないと思う方が多いと思いますが、小児科は何歳まで受診できるのかというと、明確な境界線はありませんが目安として15歳までが小児科となっています。
ですが、定期的に小児科へ通院している場合などは高校生になっても小児科を受診する事もあり、これと言った理由がない場合は、高校生から大人と同じ診療科を受診するようになります。
病院を受診する目安として以下の項目に当てはまるかチェックして下さい。
病院受診の目安
- 体温が38℃以上
- 意識が朦朧としている、またはぐったりしている
- 何度も嘔吐する
- 痙攣を起こしている
- 麻痺や痺れがある
- 物が2つ(複数)に見えている
- 耳が聞こえにくい
- 頭に外傷がある
まずはかかりつけ医がいる小児科を受診するのが第一選択となりますが、頭をぶつけて一時的に意識を消失したり、外傷がある場合は小児科ではなく脳神経外科の受診をオススメします。
また、頭痛の他に耳が聞こえにくくなる難聴の症状や日頃から鼻の通りが悪く口呼吸をしているような状態であればうまく呼吸できない事による頭痛の可能性もあるため、耳鼻科や耳鼻咽喉科を受診してみると良いでしょう。
偏頭痛かも…と思った時は頭痛外来を受診する方法もあります。小児科を含め、どの診療科を受診しても間違いではありませんし、その科で最善の診察や処置をしてくれますが、精査が必要な場合などはきちんと専門性が高い診療科へ紹介してくれますので、安心して受診して下さい。
そして、普段と明らかに様子がおかしい場合や、2歳以下の子供の場合で、意識レベルが低下していたり嘔吐や痙攣を起こしているなどの緊急性の高い症状が現れている場合は、様子を見るよりも救急車を呼ぶようにしましょう。
余談なのでスルーして頂いて構いませんが、私が脳神経外科の救急外来で働いていた頃、5分後に救急車が入ると連絡が入ったので救急入口まで駆け付けて救急車を待機していると、救急車から降りてきたのは頭から血を流してタオルで押さえている小学4年生の子供と、今お風呂に入ってきましたという感じで髪が濡れていてバリバリ化粧をしたお母さんでした。
幸い子供は数針縫った程度で脳も異常はありませんでしたが、対応したスタッフ全員が残念に思った出来事でしたね。
子供の頭痛の治療法や対処法は?
子供が頭痛を訴えた時に病院を受診する以外に選択肢はあるのか、自宅でもできる対処法などを載せておきますね。
鎮痛剤の服用
年齢に応じた小児でも飲める鎮痛剤が市販されています。あらかじめ購入しておき、頭痛を訴えた際に服用させても問題はありませんが、頭痛の根本的な解決にはならないため、原因を明確にするべきと言えます。
頭痛に効果的な食事
頭痛対策として、毎日の食事にも気を使いましょう。頭痛対策になる栄養素は【DHA・EPA】【ビタミンB群】【βカロテン】などがあり、DHAやEPAはサバやサンマなどの青魚に多く含まれています。
そしてビタミンB群は、豚肉やキノコ類、大豆製品などに多く含まれていますし、βカロテンは緑黄色野菜に多く含まれます。
DHAやEPAが含まれる食材と一緒に摂取する事で相乗効果が期待できるので、意識して毎日の食事に取り入れるようにしましょう。
毎日の食事にプラスしてサプリメントでDHAを摂取する方法もあります。子供でも飲めるサプリメントもありますので、気になる方は探してみて下さいね。
マッサージ
猫背など姿勢が悪い事によって起こる頭痛や、肩や首の筋肉の緊張からくる頭痛に対してはマッサージが効果的です。
お母さんやお父さんがマッサージしてあげるとコミュニケーションを取る機会になりますし、子供の精神的安定を図る事にも繋がりますので、是非試してみて下さいね。
偏頭痛と緊張型頭痛
頭痛の原因が偏頭痛や緊張型頭痛とわかっている場合は大人と同じ対処で問題ありません。
偏頭痛の場合は、光や音の刺激がない静かで暗い部屋で安静にし、保冷剤や冷たいタオルで痛みの部位を直接冷やしましょう。
緊張型頭痛の場合は、蒸しタオルを痛む部位に当てたり、入浴するなどして血行を良くしてあげましょう。
頭痛のタイプによって対処法が異なり、間違った対処法をしてしまうと、症状が悪化する可能性があるので注意しましょう。