頭痛で左側が痛い時の原因は?こめかみや頭部の前やうしろの痛みってなんなの?

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頭痛には様々な種類や原因がありますが、毎回のように左側にばかり頭痛が起こると「異常なのではないか」とか「病気かも知れない」と不安になる方も多いと思います。さらに、緊急性のある頭痛かどうかを自己判断するのは難しいため、病院を受診するタイミングも迷ったりするのではないでしょうか。

そこで今回は左側に起こる頭痛について深く掘り下げていくと共に、頭痛に伴う随伴症状や対処法についてもまとめていきますね。

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頭痛が左側に起こる原因は?

頭が痛くなった時に「毎回左側が痛くなるのはどうしてなんだろう」と私を含め、気になっている方は結構いるはずです。左にばかり頭痛が起こると「左側の頭や脳に何か異常があるのではないか」と心配になってきますよね。

左側にばかり頭痛が起こる原因について調べてみると、以下のような理由が挙げられます。

  • 血管由来の頭痛
    • 偏頭痛や緊張型頭痛の場合、脳の血管走行や普段の姿勢・利き腕などの個人差によって左側に限局して頭痛が現れる事があります。
  • 神経由来の頭痛
    • 頭部や顔面を支配している神経痛によって頭痛が引き起こされるケースがありますが、これが左側にだけ現れる事があります。
  • 眼の障害に由来する頭痛
    • 何らかの原因で左の眼に障害や問題が起こっている場合に、左側に頭痛として現れる事があります。ちなみに私は、利き目が左なので目を酷使したりすると左側に頭痛が起こる頻度が高くなると医師に言われた経験があります。

簡単にできる!自分の利き目チェック方法

  1. 時計などを数メートル離れた位置から見る
  2. 見続けながら見ている物を指さしてみる
  3. この状態で交互に片目を隠したり目をつぶってみる

どうですか?片方の目はしっかり見ている物を指さしているように見えると思いますが、もう片方の目は少しずれた方向になっていませんか?しっかり指をさしているように見えているのがあなたの「利き目」という事になります。また、利き手と利き目は同じという方の割合が約90%という統計も出ていますので、両方左側という方は右側よりも左側への負担が大きいと考えられますね。

では、次に左側に頭痛が起こる原因を対処法も併せて具体的にみていきましょう。

偏頭痛

左右どちらかが痛むのには個人差がありますが、脳の血管の拡張が神経を圧迫する事で起こるのが偏頭痛です。血管由来の痛みなので、心拍と同じようにズキンズキンと波打つような痛みと表現される事が多いです。

痛む場所をピンポイントで冷やすと効果的です。可能であれば暗めの部屋で横になって休むのも良いでしょう。

群発頭痛

原因は明確になっていませんが、頭痛発作が始まると数日間継続し消失します。その後1年など長期間頭痛が起こらなかったのにまた急に頭痛が出現するような状態を繰り返すのが群発頭痛です。目の奥を突かれるような激しい痛みと表現される事が多いですね。

季節などの変わり目に出現する事が多いと言われていて、さらにストレスや疲労が重なると起こりやすい事がわかっています。また、飲酒が引き金になる事もありますので、普段からリスクファクターを減らす意識付けが大切と言えますね。

脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)

脳梗塞は脳の血管が詰まったり細くなる事で症状が出る病気で、脳出血やくも膜下出血は脳の血管が破れ脳内へ出血してしまっている状態の事を言います。脳梗塞の場合は頭痛を感じないケースも多いですが、脳出血の場合は必ずと言っていいほど頭痛を伴うのが特徴です。脳卒中の場合は頭痛だけでなく、嘔気や嘔吐・麻痺や意識障害などの症状も現れますので、特に頭痛以外の症状が出現した場合は一刻も早い病院受診が必要と言えます。

普段から食事や運動などの健康管理や生活習慣に気を配る事も大切ですが、定期的に健診や人間ドッグを受け、自分の身体や体調について知っておくとなお良いでしょう。脳卒中だけでなく他の病気の早期発見にも繋がりますのでオススメです。

髄膜炎

髄膜(脳および脊髄を覆う保護膜)に炎症が生じた状態を髄膜炎と言います。ウィルスや細菌によって感染し、風邪のような症状から始まるためすぐには気付かないケースも多い疾患ですが、放置すると意識障害を引き起こす可能性もある恐ろしい病気と言われています。風邪症状が長引いていたり頭痛が続く場合は髄膜炎を疑います。

髄膜炎による頭痛は他の疾患と重なっているケースが多いため、根本的な疾患の治療をすると頭痛も治る傾向にあります。心配な場合は自己判断せずに病院受診をするようにしましょう。

眼精疲労、緑内障

眼の病気が直接頭痛に繋がります。左目に障害が起こると左側の頭が痛くなります。頭痛以外に以前に比べて目が霞む・眩しく感じるようになった・視野が狭くなったなどと自覚している場合は目に原因があるのかも知れません。ちなみに、コンタクトレンズが合っていない・コンタクトレンズを長時間装着していた・ドライアイなどによって頭痛が出現するケースもあります。

暗い場所で読書したりPCやスマホを操作するのも目には負担となりますが、同じ姿勢を続けるのは目だけでなく肩などの筋肉を緊張させる事に繋がり、頭痛を引き起こしやすくしてしまいます。適度に休息を取り入れるなどして、目だけでなく視神経の疲れを取るようにする事が大切です。

自律神経失調

自律神経は交感神経と副交感神経のバランスによって成り立っていますが、何らかの原因によってこのバランスが崩れた状態を自律神経失調と言います。この休息と活動のバランスが保たれない状態が続くと頭痛が症状として現れるケースがあります。

時間をかけて入浴や半身浴をしたり、起床時から身体を温めるようにストレッチする、冷たい飲み物より常温~温かい飲み物を飲むようにするなどして、自律神経を働きやすくする環境作りをする事が大切と言われています。

ストレスで頭痛は起こる?

ストレスは心身に様々な症状や不調をもたらす事で知られていますが、その中でも特に「頭痛」はストレスによって生じやすい症状の1つと言えます。なぜストレスを受ける事で頭痛が引き起こされるのかを簡単に説明すると、ストレスによって【自律神経系に乱れが生じる事】と【副腎皮質ホルモンを中心としたホルモンバランスの乱れ】が大きく関わっている事が挙げられます。

自律神経は副交感神経と交感神経に分けられ、リラックスしているようなストレスフリーの状態では副交感神経が活発に働いているのに対して、ストレスを受けると交感神経が働くようになっています。

交感神経が働くと全身の筋肉が収縮し、常に力が入った状態となります。同時に頭部の筋肉も緊張・収縮してしまい、これが頭の筋肉を締め付ける事に繋がりストレスが頭痛の原因と言われる理由となっているんですね。

では「ストレスを受けないようにすると頭痛は軽減されるんじゃ…」と思うかと思いますが、ストレスは目に見えないもので数値化できないものですし、知らず知らずのうちにストレスを抱えてしまう方も大勢います。そのため、自分で意識してストレスを抱えないよう生活をするようにしたり、定期的にストレスを発散する方法を身に付けておく必要があると言えます。

左側と言ってもたくさんある!部位別頭痛の原因は?

「左側の頭が痛い」と言っても、こめかみに近い場合もあれば後頭部の左側が痛む事もありますよね。そこでここでは、左側の頭部に起こる頭痛の原因をさらに細かく追及してみる事にしました。

左のこめかみ周辺の痛み

左のこめかみ周辺が痛む頭痛には以下のような原因が考えられます。

  • 偏頭痛
  • 群発頭痛
  • 脳梗塞、脳出血などの脳卒中
  • 上部頸椎による痛み
  • 眼精疲労
  • 肩こり
  • ストレス
  • 気圧や気温などの環境によるもの
  • 圧迫

疾患については上記で紹介していますが、圧迫については私自身が医師から指摘されたもので、眼鏡の使用によってこめかみ周辺が圧迫された事で頭痛が生じている可能性があると言われた事があります。

痛みを感じるこめかみの部分を指で押す事で頭痛が軽減される事もありますが、慢性的に続く場合は他の原因を探るために1度病院を受診する事をオススメします。

左の後頭部の痛み

左の後頭部周辺が痛む頭痛には以下のような原因が考えられます。

  • 偏頭痛
  • 緊張型頭痛
  • 後頭神経痛
  • 高血圧
  • くも膜下出血

実際に慢性的に起こる頭痛のうち、90%以上が頭蓋骨の外側にある筋肉や血管によるものと言われています。脳神経外科的な目線で説明すると、代表的なくも膜下出血による頭痛は「後頭部をバットで殴られたような我慢できない急激な痛み」と表現される事が多いです。また、緊急性のある頭痛の場合は、頭痛だけでなく頭痛に伴う嘔吐などの他の症状も現れる事が多いので、頭痛以外の症状も出現している場合は一刻も早く病院を受診するようにするべきでしょう。

さらに脳の血管は後頭部で交差するような形になっていますので、左側に頭痛を感じて右手や右下肢などの右側に痺れや麻痺などの違和感を生じる場合はかなりの確率で脳に異常があると判断できます。そのため救急車を呼ぶなどしてすぐに脳神経外科のある病院を受診して下さい。

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